今日の午後7時30分から NHKのクローズアップ現代で
放射能に汚染されたプール、土壌などの除染についての番組が
ありました。
昨日(14日)に「子どもを放射能から守る会in千葉」の勉強会
(福島における放射線量調査と除染について)に参加したとき、
教えていただき、早々にTVの前に陣取りました。
その中で、気になる言葉がありました。
福島大学小山準教授が「今回の原発事故では、放射性物質が自然の巡回サイクルに入ってしまった。自然の循環サイクルの中でも水の移動が大きな問題になっている。たとえば 福島県では阿武隈山系がある。ここに雨が降り、地下水に雨が溜まり、それが沢から水田に入り、阿武隈川に流れ、海に放出される。今後、除染を進めていくと、除染の水は最後は海にいく。」
「チェルノブイリ事故の起こったベラルーシ、ウクライナ・ロシアは畑作地帯で日本のように立体的な地形ではない。あまり雨も降らないので、移動しない。日本のように自然の循環サイクルの中でセシウムが移動する、しかも水田農業が中心というのは、世界で初めての問題」と語ってみえました。
内容は、水による除染によって出る汚染された水の処理、土壌の除染によって出る汚染された汚泥の画期的対策の紹介でしたが、私はこの話を聞いていて、千葉県の君津市に設置されている管理型最終処分場の観測井戸から1月の調査で塩化物イオンの濃度が高いことが確認されたと発表されたことを思い出しました。
この管理型最終処分場(新井総合施設株式会社)は君津・富津・木更津・袖ヶ浦・市原市の約35万人が利用する水道水の水源であり、中・下流では水田の農業用水として利用されています。
この管理型最終処分場には、千葉市をはじめ、千葉県の公共団体から放射性セシウムがふくまれている焼却灰や汚泥などが搬入されていました。2011年7月からは8000ベクレル/キログラム以下のものを搬入していますが、3月の原発直後は何倍もの値のものが搬入されています。1月の調査では セシウムは不検出とのことですが、セシウムが検出されたら、水道水も海も汚染されてしまいます。
福島から離れた首都圏で、また、千葉市内でも調整池などで高濃度の放射線量が計測されています。
水の流れによって放射性物質が溜まり、マイクロホットスポットができています。
福島原発事故から来月で1年、問題が日本が誇る自然の水の流れにあると思うと悲しくなります。
12月12日の君津最終処分場(君津環境整備センター見学と
「放射性物質から市民を守る会」との交流会の様子(クリックすると大きくなります)
放射能に汚染されたプール、土壌などの除染についての番組が
ありました。
昨日(14日)に「子どもを放射能から守る会in千葉」の勉強会
(福島における放射線量調査と除染について)に参加したとき、
教えていただき、早々にTVの前に陣取りました。
その中で、気になる言葉がありました。
福島大学小山準教授が「今回の原発事故では、放射性物質が自然の巡回サイクルに入ってしまった。自然の循環サイクルの中でも水の移動が大きな問題になっている。たとえば 福島県では阿武隈山系がある。ここに雨が降り、地下水に雨が溜まり、それが沢から水田に入り、阿武隈川に流れ、海に放出される。今後、除染を進めていくと、除染の水は最後は海にいく。」
「チェルノブイリ事故の起こったベラルーシ、ウクライナ・ロシアは畑作地帯で日本のように立体的な地形ではない。あまり雨も降らないので、移動しない。日本のように自然の循環サイクルの中でセシウムが移動する、しかも水田農業が中心というのは、世界で初めての問題」と語ってみえました。
内容は、水による除染によって出る汚染された水の処理、土壌の除染によって出る汚染された汚泥の画期的対策の紹介でしたが、私はこの話を聞いていて、千葉県の君津市に設置されている管理型最終処分場の観測井戸から1月の調査で塩化物イオンの濃度が高いことが確認されたと発表されたことを思い出しました。
この管理型最終処分場(新井総合施設株式会社)は君津・富津・木更津・袖ヶ浦・市原市の約35万人が利用する水道水の水源であり、中・下流では水田の農業用水として利用されています。
この管理型最終処分場には、千葉市をはじめ、千葉県の公共団体から放射性セシウムがふくまれている焼却灰や汚泥などが搬入されていました。2011年7月からは8000ベクレル/キログラム以下のものを搬入していますが、3月の原発直後は何倍もの値のものが搬入されています。1月の調査では セシウムは不検出とのことですが、セシウムが検出されたら、水道水も海も汚染されてしまいます。
福島から離れた首都圏で、また、千葉市内でも調整池などで高濃度の放射線量が計測されています。
水の流れによって放射性物質が溜まり、マイクロホットスポットができています。
福島原発事故から来月で1年、問題が日本が誇る自然の水の流れにあると思うと悲しくなります。
12月12日の君津最終処分場(君津環境整備センター見学と
「放射性物質から市民を守る会」との交流会の様子(クリックすると大きくなります)
#
by bakin_yume
| 2012-02-15 23:34
| 原発・放射能