人参の花
2014年 06月 18日
92歳になる父は 一人暮らしをしています。安全確認も兼ねて
夕食は市の配食支援を受けていますが朝・昼の食事、洗濯など
身の回りのことは自分でしています。大正11年生まれにしては
昔から家事を手伝う人でしたので、「男子厨房に入らずの時代に
育ったので、炊事は苦手だ」と言いながら、「骨付きの肉は旨い」
と結構な腕前です。
人参のへたから芽がでていたからと、未だ寒い時期に植えたようです。
毎月、行くたびに「大きくなった」と
その成長を嬉しそうに話してくれます。
その70センチぐらい伸びた先に コデマリのような花がついていました。
その傍には、5月末に種を植えたというひまわりが15センチほどに
育っていました。植え替える場所の草取りをしてきましたので、
父は楽しみに植え替えるのだと思います。上手く植え替えができ、
大きく育ってほしいと思います。
青春といわれる時期に戦争を経験した父の話は、
野球と戦争の話が殆どになりました。
特に、飛行機から爆撃を受け、痛みで動く
中隊長を 隊を守るため
「一緒に死のう」と必死で押さえていた話を
よくします。そのことを鮮明に思い出すそうで、
「あの時は死を覚悟した。生きていたのが不思議
なくらいだ。」「よく思い出すのはお迎えが近い
からかなあ」と 微笑みながら話していました。
「戦争は日本に資源がなかったからだ。原発が
止まり、資源のない日本はどうなっていくのか」
と心配しています。
再生可能エネルギーの供給量が需要を満たす日本を見てほしいなと思います。
伸びた人参の葉を食し、人参の花を眺めていて、捨てられるものも十分活用出来る、小澤先生の
「捨てている熱は回収すれば十分使える」そんな言葉を思い出しました。
by bakin_yume
| 2014-06-18 22:42
| 独り言・ホッとタイム