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今を生きる私たちが、未来の子どもたちにどんな千葉を引き継ぐことができるか、一緒に考えることができれば嬉しいです。          


by bakin_yume

エネルギー講座 第3回 「原発の是非-その判断の根拠は?」

市民の、市民による、市民のためのエネルギー講座第3回は、
原発の是非ーその判断の根拠は? という非常に興味深い題名でした。
講師は、元千葉大教育学部教授の稲葉秀明先生です。

稲葉先生は 3.11以後、科学者の責任としてご自分でも勉強されてみえたそうで、
資料も 改めて原発とはどういうものかを再度確認できるものでした。

稲葉先生の講義の前に
福島第一原子力発電所の汚染水が海に流れだすのを防ぐために建設されていた
凍土壁の問題、さらに結果的に予定通り凍らないという報道がされました。
何事も 100%ということは無い、というのが私の考えですが、
今回も「またか」の後に 計画の甘さに 言葉が続きません。

稲葉先生の講義の冒頭で
原発問題を考えれば考えるほど、賛成と反対が極めて明確に分かれていく、
という事実があります。なかなかその中間というのはない。それで絶対安全と
いう人達がいるかと思うと、それに対向するかのように、極めて危険というのが、
あらゆる場面で平行線のままきてる。これを二項対立というふうに表現している
と言われました。
確かに 何事も持論が正しいと強調すれば、接点を求めるのは難しいと思います。
しかし原発に関しては、福島第一原発事故から3年以上すぎても、汚染の広がりを
克服できない、現状を見ても、絶対安全なんて どうしたら言えるのか。

その二項対立を克服する道として稲葉先生は
市民参加といいますか、一人一人の国民というか皆さんが、どういうふうにこの
議論の中に参加して、世論を形成していくのかというのが一つの克服する道じゃない
かなと思うわけです。
と提案されています。
政治家におまかせではなく、様々な情報を得て、判断し、どうすべきか、私達自身が
考えて、発言していくことが大切だと私も思います。
そのためにも この連続講座を情報を得る1つの手段として、参加してほしいと思います。

稲葉先生は
科学への信頼が揺らいでいる。小保方さん問題もそうなんですけども、そこのその
原因というのを考えますと、科学の領域からの踏み越えというのがあるんじゃないかと。
つまりその絶対安全なんて本当は言えっこないんです。それを言っちゃうということ、
それが問題だということです。その1つが隠すといいますか、情報をこう隠してしまう。
それから安全かどうかわからんというかグレーゾーンといいますか、そういうところを
どういうふうに考えていくかというのが非常に問題だろうと。」
科学だけでなく、あらゆるものが100%安全ということはないと思います。
安全でないから、安全対策がなされるのであり、より安全を求めて技術も進んでいくのだと
思います。福島第一原発事故直後も情報が国民には知らされなかったことがありました。
そうやって隠されると、「未だ何かあるのでは?」と さらに 「原発反対」の声が
大きくなると思います。
原発推進派のある教授が ある講演会で原発事故と自動車や飛行機の事故を比較して
こんなことを言われました。「飛行機は事故が起こればほとんど全員が死亡する。
この講演の帰りに自動車事故に合うかもしれない。でも、みんな飛行機や自動車に
乗る」事故の確率ではなく、原発事故が起きれば、未来の安全をも奪ってしまう、
そこに住むことができなくなってしまう、私が原発に反対する一番の理由は
それと 廃棄物が10万年以上安全に処理できないことです。

宇宙戦艦ヤマトというアニメがあります。第1作目は放射能に汚染された地球を
救うため、放射能除去装置を14万8千光年離れたイスカンダルまで取りに行くという
内容です。そういうものが発明されれば、少しは 考えるかもしれません。
三菱重工だったか、開発したという話も聞きますが、本当にできればいいですね。





by bakin_yume | 2014-07-08 00:02 | 原発・放射能・再生可能エネルギー