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今を生きる私たちが、未来の子どもたちにどんな千葉を引き継ぐことができるか、一緒に考えることができれば嬉しいです。          


by bakin_yume

千葉県立中央博物館 「房総ゆかりの富士山」展

千葉県立中央博物館で「房総ゆかりの富士山」と題したトピックス展を開催中。
午前中に時間がとれたので、行ってみました。
会場は、本館第2企画展示室、広さは10畳ぐらいでしょうか。
入口に「房総ゆかりの富士山」のポスター、一見、何をどう展示しているのかな
という感じでした。

初代と3代の歌川広重、葛飾北斎など展示ケースに約20点。千葉県立中央博物館 「房総ゆかりの富士山」展_a0247884_22280684.jpg
各展示に説明があり、その説明は 簡単ですが、わかりやすく、
文字も大きいので 読むことに気を取られず、展示物に集中して
観察できました。1点、1点、同じ場所から、今はどのように
富士を見ることができるのかなあ、と想像しながら楽しめました。
ただ、残念なのは、千葉県の場所がしっかり把握できていない私には、
ほとんど開いている壁面を利用して地図に位置を示してあれば、
もっと長い時間楽しめたのではと思います。
退出しようと思った時、チバテレビの取材が有り、来場者が居たほうが
良いということで、後ろ姿を条件に、他の来場者と残りました。
ラッキーだったのは、この企画をされた研究員の方から説明を
受けたことです。
葛飾北斎(1760~1849)は「冨嶽三十六景」と題しているところ、
歌川広重(1797~1858)は「不二三十六景」と「冨士三十六景」を
残しています。そこには、歌川広重の葛飾北斎に対する対抗意識も
あったことをお聞きしました。
葛飾北斎の冨嶽三十六景は、冨嶽と言いながら富士山は遠く小さく
描かれているものがほとんどですが、それは、葛飾北斎がそこで
生活する人たちの姿を描いているからと説明を受けました。遠く
小さく見える冨士が主張をせず、それでも 存在感を感じるのは、
その時代、そこに暮らした人々の生活の中に普通に冨士を眺めていた
からなのかなと思いながら退出しました。

夕方、総武線の車窓から、赤紫の空の下に富士山のシルエットが綺麗に見えました。
なんだか、嬉しい気持ちになれるのが 富士山の不思議さかなと思います。

       昨年(2013年)4月に金谷港から見えた富士山
千葉県立中央博物館 「房総ゆかりの富士山」展_a0247884_00280414.jpg

by bakin_yume | 2014-01-15 22:22 | 博物館・美術館